レポート首里蔵元会

31 12月, 2013 (15:59) | 旗頭紹介 | By: エイジ

日中の日差しも大夫弱くなり秋めいてきた沖縄。 毎年この季節に開催される「首里蔵元会」は、首里にある4つの泡盛酒造所(識名酒造、咲元酒造、瑞泉酒造、瑞穂酒造)が中心となって琉球の古都、首里の活 性化のためと首里の泡盛の発展のために行なわれているイベントで、エイサー、琉舞、旗頭等、首里の伝統文化が盛り込まれた、この日にしか見ることができな い、味わうことができない贅沢な宴です。沖縄の方言で「ゆいまーる(いーまーる、とも言う)」という言葉は「互いに助け合い、支え合う」という意味で、一 致団結して地元首里を盛り上げようというこの催しは「首里いーまーる会」とも呼ばれています。
そんな宴の幕を開けたのが、背丈の高い旗頭の上には神が降りてくると言われている縁起のよい旗頭で、首里の代表旗である「瑞雲」が勇壮華麗な演舞を披露しました。

午後6時半から始まる「首里蔵元会」。宴のトップバッターを務める瑞雲のメンバーは午後5時半過ぎごろから、会場である沖縄本島那覇市の首里にある「ホテル日航グランドキャッスル」の裏玄関に集まり始めました。重さ70kg以上ある瑞雲の大きな旗頭は、鼓灯籠(ちぢんどぅーるぅー)、旗竿などの各部位は分解され、ピックアップトラックで運ばれてきます。旗頭は会場で組み立てられいくのです。

「ムムヌチハンタ」と呼ばれている旗頭の衣装。この黒の衣装は那覇の旗頭で統一して作ったもので、首里では本来は白のムムヌチハンタを着用します。重い旗頭を支えるウービ(腰帯)は長さ1丹。腹部にバスタオルを入れてきつく巻き付けます。「ゆいまーる精神」で人に巻いてもらうのが本式ですが、旗頭の準備に慌ただしかったメンバーはウービの端を電柱や車に固定して巻き付けていました。

旗頭の演舞は力強い琉球空手で始まります。この日、空手の舞は素手のものと棒を使ったものと2型披露。緊張感が漂う気合いの入ったその舞は素晴らしく、観客は息を潜めて見守ります。
空手の舞が終わると旗頭持ちの始まりで、金鼓(ちんく)隊の鉦鼓(しょうぐぅ)の音に合わせて太鼓が叩かれます。「サーサーサーサー」「サーサーサーサー」という低く深い掛け声とともに旗頭の先端の鼓灯籠(ちぢんどぅーるぅー)がゆっくりと揺れはじめます。

「夜旗(ユルゥバタ)」と呼ばれる瑞雲の旗頭は鼓灯籠に明かりが灯るもるもので、数多くある旗頭の中でもこれは瑞雲ならではのもの。夕闇にうっすらと明かりを灯すその姿はなんとも拡張高く優雅で琉球王朝首里を思わせるもの。伝統ある首里の代表旗頭「瑞雲」の演舞は力強く勇壮で、会場からは大きな拍手がおくられました。
演舞終了後は宴本番のため瑞雲のメンバーもホテルの会場へ。食べて飲んで笑って、とても楽しい時間を過ごしたとのことです。